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学問論と神学

編著者 W.パネンブルク(著)、西谷幸介(訳)、濱崎雅孝(訳)、清水正(訳)、小柳敦(訳)、佐藤貴史(訳)、福嶋揚(執筆協力者)
刊行年月日 2014年3月20日
出版社 教文館
価 格 6,000円
プロジェクト名 キリスト教大学の学問体系論の研究
所属研究部 キリスト教文化研究部
目 次
まえがき
序 論
学問論と神学
第一部
諸学問の統一性と多様性の緊張における神学
第一章
実証主義から批判的合理主義へ
第二章
精神科学の自然科学からの解放
第三章
意味理解の方法論としての解釈学
第二部
学問としての神学
第四章
神学史における学問としての神学の理解
第五章
神についての学問としての神学
第六章
神学の内的区分
訳者あとがき
紹介文  日本の近代的大学はその原図面の時点で、諸学問の統合に関わるべき、哲学が関与する人間の精神性の次元、或いは神学が関与する神的霊性とも言うべき次元を排除してしまった。 これによりまた同時に、「大学」における伝統的な「学問論」Wissen-
schaftslehreの営みもそこからすっぽりと抜け落ちた。その分野の貴重な資料として提示すべく、 総研研究プロジェクト「学問体系論」が邦訳したのが、パウル・ティリッヒ『諸学の体系』(原著1923年)(法政大学出版局、2012年)と、それに続く本書(原著1973年)である。 前者がベルリン大学以来の哲学的学問体系論の神学者による総括的提示であるとすれば、本書はそれ以降20世紀後半までに展開された学問論史の批判的分析であり、 その中での学問としての神学の自己理解である。著者は去る9月11日86歳で逝去した現代ドイツの代表的神学者であった。