編著者 |
渡辺節夫、山田央子、佐伯真一、青木敦、阿部崇、伊達直之、安村直己 |
刊行年月日 |
2014年3月25日 |
出版社 |
勁草書房 |
価 格 |
3,500円 |
プロジェクト名 |
エスニシティとナショナリズム──近代国家形成の比較史的考察 |
所属研究部 |
人文科学研究部 |
目 次 |
- 序 論
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- 第1章
- 日本近代国家創設期における「ネイション」像の相剋
- 第2章
- 日本人の「武」の自意識
- 第3章
- 「地峡人稠」と「地曠人稀」──宋朝疆域の土地人口比率のイメージ
- 第4章
- フランス中世における国家とネイションの形成
- 第5章
- フランス現代思想における「国家」批判──ミシェル・フーコーを中心として
- 第6章
- 二〇世紀アイルランド詩に見るエスニシティの意識とその脱歴史化──詩人W・B・イェイツの独立運動・内乱・文学
- 第7章
- スペイン帝国とネイション形成──植民地期メキシコ先住民の経験を中心に
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紹介文 |
本書は青山学院大学総合研究所のプロジェクト研究「国家の形成」(2011-2012年度)の成果を『総合研究所叢書』として刊行したものである。
「ネイション」、「ナショナリズム」、「エスニシティ」をキー・ワードとし、近代国家形成のプロセスを明治期の日本を出発点として中世にまでさかのぼり、次いで中国とフランスの前近代、
そして、近現代のイギリスとフランス、最後に中南米(メキシコ)という順で世界史的視点から扱っている。各国・地域の近代国家形成を個別的に扱うのではなく、
相互の比較も視野に入れている。その際、現代社会におけるマイノリティの問題に限られがちなエスニシティを前面に据えている点に本書の特徴がある。
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